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開催趣旨
近未来型の学習形態と目され、欧米では一般的なスタイルでもあるProject-Based Learning(略称:PBL)を効果的にサポートするアドバイザー/コーディネーターの養成を行います。PBLは「目的を決め、計画を立てて、ふり返りながらゴールに向かう」ための一連の学びの活動を指しますが、伝統的な講義による教育とはまったく異なる教師の力量が求められるため、「指導者」や「授業者」とは一線を画して「アドバイザー」と、また現場を直接指導しない立場からPBLを推進する「コーディネーター」と呼ばれます。
本講座では、そのアドバイザー/コーディネーターの養成を、理論と実践の両面にわたって行います。
講座綱領
(1)本講座は、Project-Based Learning(以下、PBL)を支援する質の高いアドバイザー/コーディネーターを養成することを目的とします。
(2)本講座のすべて(15コマ;オンデマンド講座4コマ・対面講座11コマ)を受講することにより修了とし修了証を発行します。対面講座に欠席の場合は、次年度以降の日程において不足分のコマを受講するものし、単年度で修了できない場合は、4年以内にすべてのコマを受講してください。(2022年度に受講を開始された方は2026年3月31日が期限となります)4年以内に全課程が修了できない場合は、すべての履歴が抹消されます。過去の受講開始の場合コロナ禍で開講が中止となったことなどにより例外もありますので、お問い合わせください。
(3)修了者の中で認定試験に合格した方に対して「日本PBL研究所認定アドバイザー」または「日本PBL研究所認定コーディネーター」の資格を授与し資格証明書(認定証)を発行します。認定料は10,000円です。修了者の中で「PBL認定アドバイザー/認定コーディネーター」を希望される方は、すべての受講が修了した後の3年以内に認定試験を受験してください。(認定試験は毎年1月に実施します。2022年度に修了された方は、2024年1月の試験から受験可能となります。初めての試験を遅くとも2026年1月にご受験ください。)
(4)「認定アドバイザー/コーディネーター」の資格を有する者は、対外的な活動を行うに際して有資格者であることを公示できるとともに、本講座を含む日本PBL研究所主催の各種事業で講師を務めることができます。
(5)資格取得後は、会員資格を継続(年会費を納入することで継続されます)するとともに ①本講座または研究所主催の行事での講師 ②本講座における実践報告(§15) ③年度内にご自身で実践されたPBLの報告書の提出のいずれかを行うことによって水準を維持もしくは向上することが義務づけられます。
(6)認定は、研究所内に設置する「認定委員会」で行うものとします。
○PBL認定アドバイザー/コーディネーター及び全課程修了者(いずれも研究所会員である方のみ)は、その後の講座は無料で聴講することができます。事前の申し込みが必要で、椅子席の場合や満席の場合は受講できないこともあります。
カリキュラム
講座番号 | 区分 | 講座名 | 2022年度 形式・実施日 |
---|---|---|---|
§1 | 第1部 状況把握 | PBLが注目される背景の分析 | オンデマンド講座 |
§2 | 世界の最新教育動向 | オンデマンド講座 | |
§3 | 諸外国のPBLの紹介 | オンデマンド講座 | |
§4 | 第2部 基礎理論 | ②環境とニーズの適合理論 | オンデマンド講座 |
§5 | ①協同する学びの諸理論の整理 | <夏期>対面講座 8/6 | |
§6 | ③学力をめぐる諸理論の整理 | <夏期>対面講座 8/6 | |
§7 | ④評価をめぐる諸理論の整理 | <夏期>対面講座 8/6 | |
§8 | ⑤教師の役割をめぐる諸理論の整理 | <夏期> 対面講座 8/7 | |
§9 | 第3部 実践方策 | ①提案のための問いの作り方 | <夏期> 対面講座 8/7 |
§10 | ②PBLを支援するICTのあり方 | <夏期> 対面講座 8/7 | |
§11 | ③評価における具体的方法の検討 | <夏期> 対面講座 8/7 | |
§12 | ④探究過程のサポートの実際 | <冬期>対面講座 1/7 | |
§13 | ⑤PBLによる学校づくりの実際 | <冬期>対面講座 1/7 | |
§14 | ⑥PBLのコーディネートの実際 | <冬期> 対面講座 1/8 | |
§15 | 第4部 実践報告 | 参加者による実践事例の報告と討論 アドバイザー・コーディネーター認定試験 | <冬期> 対面講座 1/8 |